mogumogustudio’s blog

人に良いと書いて食!!  食で世界を笑顔に、、、

おしゃべりはやめて、お静かに…

 

●もぐもぐスタジオ●

 

どうも、モグモグです。

 

いかがお過ごしでしょうか?

 

今宵も

 

食の旅にしばしお付き合いくださいませ。

 

 

 

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歴食~食の旅8弾!!

 

本日は、珈琲のお話しの続きで、

カフェの世界第3弾についてお話をしたいと思います。

 

mogumogustudio.hatenablog.com

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●カフェの世界●

1.カンタータ

バッハの「コーヒーカンタータ」という歌曲をご存知でしょうか?

 

カンタータcantata)とはイタリア語で、

独唱・重唱・合唱および器楽伴奏から成る大規模な声楽曲。交声曲です。

 

2.発表

1732年ライプツィヒで発表せれました。

当時のコーヒーハウスは、

男性だけの社交の場であり、

女性が利用できるようになったのは、

19世紀末です。

 

ドイツでも女性はコーヒーを飲むべきではないという風潮がありました。

これに反発する女性の声を代弁し、ドイツでのコーヒー騒動を風刺したのが、

バッハの「コーヒー・カンタータ」です。

 

もともとは「おしゃべりをやめてお静かに」という、

娘のコーヒー好きをなんとか止めさせようとする古風な父親の奮闘ぶりが

詠われたコミカルな詞に曲をつけたのがバッハで、

今日では「コーヒー・カンタータ」として有名になっています。

コーヒーカンタータは、

10部構成からなっています。

最後には落ちがあり笑ってしまいます。

 

 

 

【歌詞】

第1曲 レチタティーヴォ(語り)
(語り手)


おしゃべりはやめて、お静かに。
今から始まることの次第をお聞きください。
そうら その名もいかめしいシュレンドリアンが
娘のリースヒェンを連れてやってきました。
どんな仕打ちを娘から受けたのか、
よく聞いてみましょう。


第2曲 アリア(詠唱)
(父 シュレンドリアン)

子供というのは、
厄介千万、苦労の種でしかない。
娘のリースヒェンときたら、
毎日毎日、何度も何度も、言ってきかせても、
すぐもう一方の耳から出ていってしまう。

第3曲 レチタティーヴォ
ソプラノ、バス、通奏低音
(シュレンドリアン)


この厄介者、はねっかえり娘め!
いつになったらわかってくれるものやら。
コーヒーなんかやめなさい!
(娘 リースヒェン)
まあお父さん、そう厳しいこと言わないで。
もし、一日三回のコーヒーが飲めないなら、
とっても残念なことだけど、
しなびた山羊の肉みたいになっちゃうわ。

第4曲 アリア
(リースヒェン)

ああ、コーヒーの味の何と甘いこと!
千のキスよりまだ甘い、
マスカットよりもっと柔らか。
コーヒー、コーヒー、コーヒーなしじゃやってけない。
私を何とかしようと思ったら、
コーヒーをくれるだけでOKよ。

第5曲 レチタティーヴォ
ソプラノ、バス、通奏低音
(シュレンドリアン)

もしおまえがコーヒーをあきらめないなら、
結婚パーティーには行かせないぞ。
散歩に行くことすら許さない。
(リースヒェン)
ぜんぜんかまわないわ、コーヒーさえくれたらね。
(シュレンドリアン)
わかったぞ。
はやりのスカートも買ってやらない。
(リースヒェン)
そんなのなくても、死にゃしない。
(シュレンドリアン)
窓の中から、町を眺めることも
できなくしてやる!
(リースヒェン)
平気平気、おんなじことよ。
私はただコーヒーを飲ませてって言ってるだけよ。
(シュレンドリアン)
帽子につける金銀細工も、
手に入らないぞ。
(リースヒェン)
かまわない、でも、私の楽しみだけは取り上げないでね。
(シュレンドリアン)
この無礼者め、
コーヒー以外、何にも要らないというわけか?

第6曲 アリア
(シュレンドリアン)

 

わがまま、強情な娘は、
まったくどうにも手におえない。
でも、「泣き所」さえうまく見つけたら、
しめしめ、何とかできるだろう。

第7曲 レチタティーヴォ
ソプラノ、バス、通奏低音
(シュレンドリアン)

 

さあ、お父さんの言うことを聞きなさい!
(リースヒェン)
コーヒーのこと以外なら、何でもね。
(シュレンドリアン)
勝手にしなさい。
ところで、結婚する気はないんだろうな。
(リースヒェン)
父さん、もちろん夫が欲しいわ。
(シュレンドリアン)
誓って、結婚なんかは許さないね。
(リースヒェン)
コーヒーをやめないなら?
ああお父さん、わかりました、それならもう、
コーヒーなんか飲みません。
(シュレンドリアン)
やったぞ、とうとう言うことを聞かせた!

第8曲 アリア
(リースヒェン)

 

きょうのうちにも!
お父さんが許してくれた。
ああ、旦那さま!
ほんとにいい気分、
早く会いたい、
コーヒーのやめた代わりに、
今日ベットに行く前にでも
がっしりした素敵な旦那さまかみつかりますように。

第9曲 レチタティーヴォ(語り手)
(語り手)

 

こうして、シュレンドリアンさんは、
急いで娘のリースヒェンのために、
婿を探しに出かけました。
でも、リースヒェンは、
婿殿をうちに入れる前に、
こんな約束をさせようと思っていました、
「いつでも飲みたいときに、コーヒーを飲ませてくれるように。」

第10曲 合唱

 

猫はねずみとりが止められないように、
娘はコーヒーがやめられない。
母さんも、おばあちゃんも、
みんな飲んでる、
そんなコーヒーを娘がやめられるわけないでしょう!

 

CDでも出ているので

よろしければ聴いてみてください。

 

 

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今宵はこの辺で